
「ビザ取得の費用は、一体いくらかかるのだろう…?」
フィリピン人の方々をはじめ、日本で生活する外国人は年々増加しており、日本に入国するために必須となるビザ取得のニーズが高まっています。特に初めてビザ申請をする際は、どのくらいの予算が必要なのか気になる方も多いでしょう。
ビザ取得には手続き費用だけでなく、必要書類の準備や申請代行の費用なども含まれます。
この記事では、フィリピン国籍の方が日本のビザを取得する際にかかる費用について、費用の内訳からケース別の相場、さらに費用が高くなりやすい注意点までをまとめて解説します。
フィリピン国籍の方が日本のビザにかかる費用は?

フィリピン国籍の方が日本のビザを取得する場合、日本政府に支払うビザ自体の手数料は原則無料です。ビザ取得にかかる実質の費用は、ビザそのものではなく、申請手続きに伴う周辺費用によって決まります。内訳は以下の2点です。
- フィリピン国籍の方が日本に入国するまでにかかる費用(ビザ)
- 日本入国後にかかる費用(在留資格関連)
ここでは、ビザと在留資格の違いを明確にしながら、それぞれ詳しく解説します。
ビザと在留資格の違いについて
「ビザ(査証)」と「在留資格」は別物です。
ビザ(査証)は日本に入国するための許可であり、海外にある日本大使館・総領事館が発給します。一方、在留資格は日本に入国した後、どのような目的でどのくらい滞在できるかを定める資格で、日本の出入国在留管理局が管轄しています。
そのため、費用についても、入国までにかかるビザ関連の費用と入国後に発生する在留資格関連の費用は分けて考えましょう。
フィリピン国籍の方が日本に入国するまでにかかる費用(ビザ)
ここでは、日本へ入国するまで=ビザ(査証)取得までに発生する費用について解説します。
日本政府の査証手数料
フィリピン国籍の方が申請する日本のビザについては、日本政府に支払う査証手数料は原則無料です。
JVAC(ビザ申請センター)利用料
フィリピンでは、日本大使館・総領事館へ直接ビザ申請を行うことはできず、指定代理機関であるJVAC(Japan Visa Application Center)を通じて申請します。この際、書類受付・提出・返却などにかかるJVACの利用料が発生します。
金額は申請内容や利用するサービスによって異なりますが、オプションを含めて2,000〜3,000ペソ前後です。
フィリピン側の書類取得費用
ビザ申請にあたり、フィリピン国内で以下のような書類取得費用が発生する場合があります。
- PSA(出生証明書・婚姻証明書など)の発行手数料
- 翻訳費用(英語または日本語)
- 郵送費・交通費などの実費
これらはビザ申請準備に伴う費用であり、金額は個人の状況によって異なります。
MWO(旧POLO)承認にかかる費用
就労を目的としたビザの場合、MWO(旧POLO)の承認手続きが必要となるケースがあります。これはフィリピン政府側の手続きであり、ビザそのものの費用ではありませんが、入国前に必要となる準備費用の一部です。
日本入国後にかかる費用(在留資格関連)
ここからは、日本に入国した後に発生する在留資格に関する費用についてです。
在留期間更新許可
在留期限を延長する場合、在留期間更新許可申請が必要となり、 許可された場合に4,000円の手数料がかかります。
在留資格変更許可
活動内容を変更する場合(例:留学から就労など)、 在留資格変更許可申請を行い、許可時に4,000円が必要です。
再入国許可
日本を一時的に出国する際、みなし再入国許可を利用しない場合には、再入国許可(単数・数次)の申請が必要となり、内容に応じた手数料が発生します。
行政書士への依頼費用(任意)
在留資格の更新や変更を行政書士に依頼する場合は報酬が別途発生しますが、あくまで任意です。専門家に任せることで、不許可のリスクを下げられる点がメリットです。
ケース別:フィリピン国籍の方が日本のビザを取る場合の費用

フィリピン国籍の方が日本のビザを取得する際にかかる費用は、ビザの種類や申請方法、必要な手続きによって変動します。ここでは、よくある以下の4つのケースにおける費用の目安をご紹介します。
ケース1:観光・短期滞在ビザ(親族訪問・観光)
ケース2:日本人配偶者・定住者・家族滞在ビザ
ケース3:就労ビザ(技術・人文知識・国際業務など)
ケース4:特定技能・技能実習ビザ
ケース1:観光・短期滞在ビザ(親族訪問・観光)
- 日本のビザ手数料:無料
- JVAC関連費用
- サービス料:数千円〜
- 書類取得・翻訳費用:数千円〜1万円前後
合計目安:1万〜2万円台
自力申請がしやすく、比較的費用を抑えやすいビザです。ただし、書類不備による再提出があると、JVAC関連費用が再度発生する場合があります。
ケース2:日本人配偶者・定住者・家族滞在ビザ
- 日本のビザ手数料:数千円程度 ・
- JVAC関連費用:数千円〜
- 戸籍・PSA書類取得、翻訳費用:1万〜3万円程度
- 専門家へ依頼した場合の代行費用:5万〜15万円程度
合計目安:3万〜20万円前後
書類量が多く、内容の整合性が重視されるため、行政書士などに依頼するケースが多くなります。その分、費用差が大きく出やすいのが特徴です。
ケース3:就労ビザ(技術・人文知識・国際業務など)
- 日本のビザ手数料:数千円程度
- JVAC関連費用:数千円〜
- MWO(旧POLO)関連手続き費用:数万円程度
- 企業側または個人負担の書類準備費用
合計目安:5万〜15万円前後
日本側企業が費用を負担しますが、契約内容によっては本人負担が発生するケースもあります。
ケース4:特定技能・技能実習ビザ
- 日本のビザ手数料
- 査証手数料:1150ペソ(日本円で3千円前後)
- JVAC関連費用:数千円〜
- MWO承認関連費用:数万円 ・送り出し機関
- 監理団体関連費用:ケースにより異なる
合計目安:10万〜30万円
制度上の手続きが多く、関係機関も多いため、他のビザに比べて費用が高くなりやす い傾向があります。どのケースでも、何に費用がかかるかを把握することが大切です。
特に就労ビザではMWO承認や代行手数料が加わるため、事前に必要な費用を整理して準備しましょう。
ビザ申請で費用が高くなりやすいケース

フィリピン国籍の方が日本のビザを申請する際、費用が想定以上に高くなるケースがあります。ここでは、特に費用がかかりやすい代表的な3つのケースを整理していきましょう。
代行手数料の内訳を確認せずに依頼した場合
旅行会社、代行業者にすべて任せると、手数料が高額になる場合があります。サービス内容が不明確だと、何にいくらかかっているか分からないまま支払うことになりやすいです。
対策:依頼前に費用の内訳を確認し、必要な部分だけを依頼しましょう。
書類不備や差し戻しによる再申請
書類が揃っていなかったり不備があると、JVACや大使館から差し戻されます。再提出にはJVACの再申請手数料や郵送費、交通費が再度かかる場合があります。
対策:申請前に必要書類をチェックリストで確認し、二度手間を防止しましょう。
更新や再入国費用が必要な場合
就労ビザや家族滞在ビザは、在留期間の更新や一時帰国後の再入国の際に費用がかかることがあります。更新料、再入国許可申請料、JVAC利用料などが追加で発生します。
対策:将来の更新費用をあらかじめ見越して準備しましょう。
ビザ申請で費用が高くなるケースは、代行利用の仕方や書類準備、再申請の有無によって左右されます。初めて申請を行う方・不安がある方は、専門家への相談もぜひご検討ください。プロに依頼することで、手続きをしたことがない方でも効率的で安全なビザ申請ができます。
まとめ

フィリピン国籍の方が日本のビザを取得する際に必要な費用の目安と内訳についてご紹介しました。この記事で特に押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- 費用の種類と内訳を正しく理解すること
- 必ずかかる費用と選択次第で抑えられる費用を見極めること
- 書類準備や申請手順を丁寧に行い、再申請や差し戻しを防ぐこと
事前に必要書類や手順を整理し、費用の内訳を把握することで無駄な出費を抑えられます。不安がある場合や書類準備に自信がないときは、行政書士に相談してサポートを受けると、スムーズで安心な申請が可能です。
本記事がこれからビザの申請を予定しているフィリピン国籍の方やフィリピン国籍の方を日本に招きたいと考えている方皆様の一助となれば幸いです。































































