
「在留資格の更新手続きってどうやるの?どんな時に必要なの?」
在留資格の更新手続きは複雑で分かりにくく、こういったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
必要書類や手続きに不備があると更新が許可されない、というリスクも出てきます。
本記事では、在留資格の更新について方法や費用などをわかりやすく解説します。
在留資格の更新は、外国籍の方が認められた在留期間を超えて滞在したい場合に、必ず必要な手続きです。
引き続き日本に滞在するためにも、ぜひ最後までお読みください。
在留資格の更新とは|更新が必要な理由

在留資格の更新とは、在留資格の種類は変更せずに、滞在期間を延長するための手続きです。
在留資格は、それぞれの資格に応じて有効期限が定められています。
日本に滞在している外国籍の方が、有効期限を超えて日本で活動したい場合、「更新」の手続きが必要です。
もし更新しない場合、認められた在留期間までしか日本に滞在することはできません。
再度日本へ入国するためには、改めてビザの取得が必要となり、大変な手間がかかります。
しかし、更新手続きをすることで、在留期間を延長し引き続き日本に在留できるようになるのです。
ただし、在留資格の種類を変更したい場合は、別途「変更」の手続きが必要となります。
在留資格の更新にかかる期間

在留資格の更新にかかる期間は、短いもので約2週間、長いものでは2ヶ月近く必要です。
在留資格の更新には審査があり、その場ですぐに認可されるものではありません。
そのため、申請中に期間満了となってしまうケースも出てきます。
ただし、更新手続きを行っていれば、以下のうちどちらか短い期間を、引き続き日本で滞在することが可能です。
- 審査が完了する日
- 現在の在留期間が終了してから2ヶ月間
更新の手続きを行うと、在留カードの裏面に「在留期間の更新を申請中」と記載されます。
これによって手続き中であることが証明できるため、在留期間が切れた後も問題なく滞在することが可能です。
在留資格を更新するタイミング
在留資格を更新するタイミングは、「在留期間が終了する日まで」となっています。
在留期間はそれぞれの資格によって異なりますが、期間が6ヶ月以上ある場合の更新手続きは、3ヶ月前から可能です。
在留期間が3ヶ月以内の場合は、期間の半分以上が経過したときから申請できます。
在留資格を更新する方法
在留資格を更新する方法は以下の2つです。

1.出入国在留管理署の窓口
お住まいの住所を管轄する地方出入国在留管理署の窓口で申請することができます。
必要書類は在留資格の種類によって異なるため、事前に確認しておくと手続きがスムーズです。
更新に必要な書類については、本記事の「在留資格更新に必要な書類」をご覧ください。
ご自身の申請先を確かめたい場合は「申請等取次申出 受付官署一覧」をご確認ください。
2.出入国在留管理庁のオンライン申請
出入国在留管理庁のホームページへアクセスし「在留申請のオンライン手続」のページから在留資格更新の申請をします。
ちなみに、在留資格の手続きに関するお問合せは、出入国在留管理庁とお問い合わせ専用インフォメーションセンターにて受け付けています。
在留資格更新の流れ

本章では、在留資格を更新する上で必要な書類や費用、手続きの手順についてご紹介します。
- 在留資格更新に必要な書類
- 在留資格更新にかかる費用
- 在留資格更新 | 手続きの手順
それでは、一つずつみていきましょう。
1.在留資格更新に必要な書類
在留資格の更新に必要な書類は、以下の通りです。
- 在留期間更新許可申請書 1通(資格に応じた申請書)
- 写真 1枚(縦4センチ、横3センチ)
- パスポート
- 在留カード
- 在留資格に応じた書類
申請書は、地方出入国在留管理署の窓口で受け取る、または出入国在留管理庁のホームページでダウンロードも可能です。
在留資格更新許可申請書は資格によって異なるため、ご自身に合うものを選びましょう。
また、在留資格に応じた提出書類が必要となります。
必要書類の詳細については、出入国在留管理庁のホームページより「在留期間更新許可申請」をご確認ください。
2.在留資格更新にかかる費用
更新が許可された場合にかかる費用は以下のとおりです。
【在留資格更新許可手数料】
申込み方法 | 手数料 |
窓口(地方出入国在留管理署) | 6,000円 |
オンライン(出入国在留管理庁のホームページ) | 5,500円 |
上記のように、オンラインでの申し込みの方が500円安く設定されています。
費用を支払う際は、それぞれ手数料に相当する金額の収入印紙を購入し「手数料納付書」に貼って納付しましょう。
3.在留資格更新 | 手続きの手順
以下に、在留資格を更新するための一般的な手順をご説明します。
STEP1.書類の準備 |
「在留資格更新許可申請書」と添付書類を用意する |
在留資格更新許可申請書と添付書類は、それぞれの資格によって異なります。
ご自身に合った書類を用意しましょう。
STEP2.申請 |
必要書類を提出し申請する |
申請を行うのは、本人または代理人(受入れ機関の職員など)、及び取次者(弁護士、行政書士など)です。
お住まいの住所を管轄している地方出入国在留管理署の窓口、または郵送で書類を提出し申請します。
STEP3.交付 |
新しい在留カードを受け取る |
審査に通れば、出入国在留管理署から申請者の住所へハガキが届きます。
ハガキが届いたら、本人または代理人が出入国在留管理署へ出向き、新しい在留カードを受け取ります。
その際、持参する書類は以下の5つです。
- 申請受付票
- 届いたハガキ(通知書)
- パスポート
- 在留カード
- 更新手数料(6,000円または5,500円)
在留資格更新手続き3つの注意点

在留資格を更新する際の3つの注意点をご紹介します。
- 更新を行わないと不法滞在になる
- 2ヶ月経っても審査の結果が出ない場合は日本に住めない
- 更新が許可されない場合もある
以下に、一つずつ詳しくご説明します。
1.更新を行わないと不法滞在になる
在留資格の更新は、在留期間が満了する日までに行わなければいけません。
もし、更新を忘れる、または手続きが遅れるなどによって在留期限までに資格の更新をしなかった場合、不法滞在となる可能性があります。
不法滞在は罰金や在留資格の取り消しなど処罰の対象となってしまうため、注意が必要です。
また、国外へ退去強制された場合、5年間は日本へ入国できません。在留資格の更新手続きは、必ず有効期限内に行いましょう。
2.2ヶ月経っても審査の結果が出ない場合は日本に住めない
先述したように、更新手続きを済ませても、有効期限内に審査の結果が出ないことがあります。
その場合の例外的な措置として、2ヶ月の「特例期間」が設けられています。
特例期間の期間中であれば、在留期限を過ぎていても日本に滞在することが可能です。
しかし、特例期間を過ぎて滞在することは保証されていないため注意しましょう。
更新が許可されない場合もある
以下に当てはまる場合、在留資格の更新は許可されません。
- 在留資格で認められた活動を終えている
- 在留状況に問題がある
例えば、在留資格に応じた活動を行っていない場合、また素行が不良であると判断された場合などは、更新が許可されません。
在留期間の更新許可の基準について、詳しくは出入国在留管理庁のホームページより「在留資格の変更、在留期間の更新ガイドライン」をご覧ください。
まとめ
本記事では、在留資格の更新についておもに以下の内容を解説しました。
- 在留資格の更新は期間後も日本に滞在したい場合に必須
- 更新手続きに必要な期間は2週間~2ヶ月(在留資格による)
- 在留資格を更新する方法は2つ(窓口・オンライン)
- 在留資格更新には、以下の書類に加えて、資格に応じた提出書類が必要
・在留期間更新許可申請書 1通(資格に応じた申請書)
・写真 1枚(縦4センチ、横3センチ)
・パスポート
・在留カード
・在留資格に応じた書類
在留資格の更新は、外国籍の方が在留期間を過ぎても日本に滞在したい場合に必ず行わなければならない手続きです。
更新しないと罰則の対象となってしまうため、在留資格で定められた「在留期間」はしっかり確認しておきましょう。
本記事が、外国籍の方が引き続き安心して日本で過ごせるようお役に立てたら幸いです。
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